iガラコと車用ガラコは何が違うか?フッ素系コーティング剤をスマホに塗ってみた

スマホの画面には指紋を付きにくくするためのコーティングがなされているものが多い。
しかし、そのコーティングも何ヶ月か使用しているうちに剥がれてきて、最初の頃に比べると明らかに指紋が付きやすくなってくる。
以下のような状態にすぐになるようになる。
ちなみに、私は自分のスマホにフィルムを貼っていません。
コーティングが剥がれた状態
この写真では指紋の状態をわかりやすくするために光に反射させているのでかなり白っぽく見えるが、実際には全く白くない。
ただ表面がヌルヌルしている状態である。
また、決してわざと指紋をベタベタに付けようとしてこのような状態になったわけではなく、普通に使っていていつもこのようになる。

スマホ用のガラコがある

「ガラコ」というのは、クルマのガラスに塗る水弾きのためのコーティング剤の商品名である。

ガラコ!! フロントガラスにぬりぬり。

というCMで有名なアレだ。(定価1400円)

クルマ用のガラスコーティング剤はガラコだけではなく他にもいろいろな商品がありますが、ガラコが最も知名度が高い商品なのではないでしょうか。

そして最近のスマホブームに乗っかり、スマホ用のガラコというものがある。
商品名は「iガラコ」という。(定価不明)

上記の2つは同じような新品価格じゃないかと単純に考えてはいけない。
クルマ用のほうは75mlなのに対し、スマホ用の「iガラコ」はわずか3mlなのだ。
鼻血の出る容量単価である

シリコン系とフッ素系の違い

ガラスコーティング剤には成分の違いから、シリコン系とフッ素系があります。
フッ素系のほうが耐久力の面で優れているため、料金は高くなります。
要するに、コーティングが剥がれにくいわけです。

クルマ用のガラコにはもちろんフッ素系のものもあり、先ほど紹介したものよりも価格が高くなる。(定価3800円)

この「超ガラコ」の成分は以下のようになっている。(Amazonのページより引用)

材質・素材:フッ素系撥水剤・酸・イソプロピルアルコール

ちなみに、前掲のスマホ用のガラコ「iガラコ」は成分を見ると以下のようになっており、フッ素系であることがわかる。(Amazonのページより引用)

成分:フッ素系溶剤、フッ素化合物

クルマ用のガラコをスマホに使うとどうか?

「こんなバカげた容量単価のiガラコなんて買ってられないぜ」というのは誰もが思うところである。
そして次に「クルマ用のガラスコーティング剤をスマホに塗ればいいんじゃないの?」と考えるのが普通だろう。
というわけで実際に試してみました。

今回使用した商品はフッ素系の「スーパーレイン・X ザ・クイック耐久」である。(定価不明)
スーパーレイン・X ザ・クイック耐久

私が行ったカー用品店ではガラコシリーズよりもこちらのほうが安かったからこちらにしました。
成分も前掲のフッ素系のガラコ「超ガラコ」とほぼ変わりません。
スーパーレインXの成分

コーティング剤が隙間に侵入してしまってもすぐに揮発するので大丈夫だと思いますが、念のためにスマホの電源は落としておいたほうが安全でしょう。
私の使用しているiPhone4sのサイズだと、多くても2、3滴落とせば充分である。
画面にガラコを塗る
これを折りたたんだティッシュなどで塗り広げ、10分程度放置した後に拭き取ればOKである。
iPhone4sは裏面もガラスなので、私は両面とも塗ってしまっています。

その後、使用してみて

塗る前に比べ、塗った後はやはり指紋は付きにくくなります。
周囲の樹脂の部分が変色してくるようなことはありません。
指がヌルヌルすることもなく、匂いが付くこともないので、塗ることによるデメリットは何もありません。

しかしその耐久期間はせいぜい2~3週間といった感じであり、クルマのガラスとは違って常に触るスマホの画面ではコーティング剤が剥がれるまでの期間が短くなるのは仕方がないでしょう。
定期的に上塗りをする必要があります。

この際ついでなので、シリコン系のコーティング剤も試してみました。
使用した商品は「ガラコデカ丸」である。(定価1600円)
ガラコデカ丸

このガラコデカ丸の成分は以下のようになっている。(Amazonのページより引用)

材質・素材:シリコーン・酸・アルコール類

塗った結果、シリコン系もフッ素系も耐久期間はそれほど変わりがありませんでした。
どちらも長くて2~3週で剥がれてきます。

しかし、塗った後のツルツル感は後者のシリコン系のほうが明らかに優れています
価格もシリコン系のほうが安いですし、これを定期的に塗ったほうが良いです。

というわけで、私の携帯は両面ともガラコデカ丸です。