SIMロック・SIMフリーのスマホの違いやメリットとは?

今回の内容は毎月のスマホの料金が高くて困っている人向けです。
そのためには「SIM(シム)ロック」や「SIM(シム)フリー」の意味を知る必要があります。

なお、このページの内容を読むうえで必須になる基礎知識として、SIMカードに関する基礎知識は最低限知っておいてください。

上記ページ内でも言いましたが、このページの知識を得て実践していくことであなたのスマホの料金は毎月5,000円以上は下げることができるでしょう。

ドコモやau・ソフトバンクで携帯を購入し、契約した場合

1、スマホの購入・契約

スマホの契約
ドコモやau・ソフトバンクのような大手キャリアでスマホを購入して契約をすると、当然ながらそのキャリアのSIMカードをもらうことになります。(貸与)
ここでは仮にソフトバンクで契約したとしましょう。

契約すると、あなたの電話番号が記録されたソフトバンクのSIMカードが発行され、それをその店で買ったスマホ(ソフトバンク)に挿し込むと、そのスマホで通話や通信が行えるようになります。

多くのショップではSIMカードを挿して通話ができるかどうかの確認までは店員の人がやってくれるので、客であるあなたは何もしなくてもいきなり通話や通信ができるスマホを渡されることになるでしょう。

2、その後、機種変更やキャリア会社を変えたいとき(例:auへ移行)

電池持ちが悪い
その後、機種変更をしたくなった場合はソフトバンクショップに行って新たな機種を選択し、その機種代金や事務手数料などを払うことになります。

キャリア会社を変えたいとき(例:auへ移行)は、まずソフトバンクショップに行き解約の手続きをすると同時に、次に契約するauショップへ行って機種を選択し、その機種代金と事務手数料を払うことになります。
その際にはauのSIMカードが新たに発行され、それをそのショップで購入したスマホに挿し込んで使うことになります。

ここで重要な点は、「それまでに使用していたソフトバンクのスマホにauのSIMカードを挿しても通話や通信はできない」ということです。
だからキャリア会社を変える時には、新たな機種(スマホ)を購入しなければいけなくなります。

なぜ別のキャリア会社のSIMカードが使えないのか?

なぜ別のキャリア会社のSIMカードをスマホに挿しても使えないのかというと、そのスマホには「SIMロック」がかけられているからです。
SIMにロックがかけられているから「SIMロック」です。
氷室がロックを歌ったら「ヒムロック」なのと同じです。(全く違う)
氷室京介ライブ

というわけで、ドコモのスマホにはドコモのSIM、auのスマホにはauのSIM、ソフトバンクのスマホにはソフトバンクのSIMしか使えないのです。

SIMフリーとは何か?

これまでに説明したような「SIMロックされたスマホ」とは反対に、「SIMフリーのスマホ」というものが存在します。
SIMフリー」とは、その名の通りSIMロックがかけられていません。

例えば、iPhoneを日本のキャリア会社で買うとSIMロックがかけられていますが、アップルストアで買えるiPhoneはSIMフリーです。
私が先日購入したNexus5Xの場合だと、ドコモやワイモバイルでも販売されていてそれらはSIMロックがかかっていますが、私は海外のショップで購入したのでSIMフリーです。
参考ページ:EXPANSYS(エクスパンシス)でNexus5Xを購入してみた

つまり、同じ機種でもSIMロックがかけられているものもあれば、SIMフリーのものもあるのです。
それは外観からは判別できず、設定を見ても判別できません。

しかし日本の場合、大手キャリア会社のショップで販売されているものは(ほぼ)すべてSIMロックがかけられていると考えていいでしょう。
なぜなら、SIMロックというもの自体が他のキャリア会社への流出を防ぐための仕組みだからです。

SIMフリー機の素晴らしさの例

では今回の私のケースを例に、SIMフリーの機種の素晴らしさを挙げてみます。
今まで私が使用していたスマホはiPhone4sになります。

まず、iPhone4sからSIMカードを抜き取る。
iPhoneからSIMを抜く
このiPhone4sはauで販売されていたものなので、auのSIMロックがかけられています。
それを「SIMロック解除アダプタ」というものを使って疑似的にSIMフリーにして使っていたので、中のSIMカードはドコモのものになります。
補足:厳密にはIIJmioですが、SIMカード自体はドコモのものになります。その詳細な解説はまた日を改めて。

さらに、ナノSIMのサイズを変換アダプタを使用してマイクロSIMのサイズにしています。(iPhone4sはマイクロSIM対応の機種)
SIMのサイズに関しては前回の「毎月のスマホの料金を安くするために必須になるSIMカードの基礎知識」で解説しています。
いつか機種変更する時のことを考え、最も小さいサイズであるナノSIMにしておいたことがここで役立つのです。

取り出したSIMカードを今回購入したNexus5XのSIMトレイに載せ、
Nexus5XのSIMトレイ

Nexus5Xに挿し込むと、
Nexus5XにSIMを入れる

設定アプリ内で簡単な選択肢を選ぶだけで、
APNの選択肢

電波をキャッチして使えるようになってしまうのです。
ドコモの電波をキャッチ
もちろん電話番号はそのまま移行されています。
なぜなら、電話番号はSIMカードに記録されているからです。

機種を自由に購入し、ショップに行く必要もなく、事務手数料も取られない。
さらに、今後はこの機種のままどのキャリアへも移ることができる。
素晴らしいですね。
本来、携帯電話というものはこうでなくてはいけないと思うのです。