サイトを丸ごとコピーされたときの対処法

キーボードでコピー
このブログのページ右上のリンクから私のウェブサイトに行ける。
一応ここにも記しておくと、以下のサイトのことです。
http://www.1-firststep.com/

なんと!上記サイトのトップページのソースや画像を丸ごとコピーしたページ(以下、コピーサイト)がネット上に公開されているのを最近発見した。

どこのどいつだ!けしからん!

と思ってあれこれと調べたところ、比較的簡単に身元が判明した。
調べ方としてはWhoisから調べたり、そのドメインに属するすべてのページを見ていくとか、ソース内からヒントを得たりできる場合もある。
最近では実名が基本のFacebookもあるので、そこから身元がわかる場合もある。

「ネット社会って怖いわ」と思いながらそのサイトやその人が所有している他のサイトも調べると、どうも悪質な感じではなかった。
トップページ以外はコピーしていないし、そのトップページもすべてコピーしきれておらず、作りかけのような状態だったからだ。
ただ私のサイトを参考にして何らかのページを作ろうとしていただけの感じがする。

わかる!気持ちわかるよ!

私も過去、色々なサイトのデザインをパクったり参考にしたり、配色やソースをパクったり参考にしたことがある。
プログラムの世界では「上手い人のコードを読み解く」ことが上達への近道だとも言われる。

ただ、そのままのソースでネット上に公開しちゃいけません。
ローカル環境(オフライン)で自分なりにソースの編集や表示確認をしてから、ネット上に公開しなければいけない。

それをせずにいきなりネット上に公開するとコピーサイトとしてGoogleからペナルティを受け、そのページの検索順位は大きく落とされることになるでしょう。

悪質にパクられた場合どう対処するか?

今回のケースは相手に悪意がなさそうなケースなのでこのまま放置で問題ないと思うのですが、もし相手に悪意があって完全コピーサイトを作られたらどうするか?
自分のサイトがオリジナルなのに、それをパクってつくられたコピーサイトのほうが検索上位になったりでもしたらたまったもんじゃありません。

ネットの世界はコピーするのが簡単なので、これはどんなサイト管理者にも共通する問題であると言えるでしょう。

まず証拠として魚拓をとっておく

自分のサイトをパクったコピーサイトを見つけた場合、まずは証拠として魚拓をとっておくのが基本である。
魚拓というのは「ウェブ魚拓」のことをいい、ネット上のページを記録しておくことができるのです。
もちろん今回の私も魚拓をとっています。
参考ページ:ウェブ魚拓 – Wikipedia

「すでにコピーサイトがネット上に公開・存在しているのに、何のために魚拓をとるのか?」

と思われるかもしれませんが、これには意味があります。
ネット上のページというものは、削除はそのサイトの管理者なら一瞬でできます。
つまり、管理者が該当ページを削除して証拠を隠滅することを防ぐために「〇年〇月〇日 〇時〇分〇秒にこのページがこのURLで存在したこと」を残すのが魚拓なのです。

著作権侵害をGoogleに通報する

次に、コピーサイトを著作権侵害としてGoogleに通報すると良い。
Googleへ著作権侵害を通報する窓口は以下になります。
https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice?pli=1&hl=ja

この申請に対してはプログラムで自動対処(自動削除)するわけではなく、おそらくGoogleの人が手動で確認をするのだと思われます。
確認がなされると、そのコピーサイトは検索結果から削除されることになります。
これを「インデックスを削除」といいます。

確認ができないと申請が却下される場合もあります。
もしインデックスが削除されると、検索結果を何百ページ目まで探してもそのページは絶対に出てきません。

Google検索をしていると、たまにページの一番下に以下のような表示を見かけることがありますね。
著作権侵害による削除
これはインデックスを削除されたページがあることを示しているのです。

インデックス削除をされたサイトのドメインのSEO評価について

上記のやり方で特定のページがインデックス削除されたとしても、そのドメインに属しているそれ以外のページが他人のページをパクっていないオリジナルなページなら、それらはまだ検索結果に出てくることになります。
つまりそれらのページはGoogleからのペナルティを受けておらず、良い検索順位のままの可能性があります。

しかし、インデックス削除をされたページがあるようなサイトは、そのドメインごとSEO評価も下がるのではないかと私は個人的には推測しています。
インデックスを削除されたのが1、2ページ程度ならまだしも、何十ページもインデックス削除されるようなサイトは「故意であり悪質」だとみなせるからです。

真相はGoogleの人しかわかりませんが、Googleがそのようなデータを蓄積していないはずがないと思うのです。
インデックス削除申請を受理し実行した分に関してはきっとデータとして蓄積し、その後の検索結果に活かすのではないかと思うのですが、いかがでしょう。

誰かそのあたりについて知っている方がいましたら教えてください。