岡崎市の柿本写真館の出張カメラマン

チアダンスグループ・レクラの発表会に行ったことは先日の記事で書いたが、そこでは専属のカメラマンの方がいてステージで演技をする子供たちの写真を撮っていた。
客席からではなく、関係者しか入れない舞台袖などから撮影をしているため、専属で依頼されたカメラマンの方であることは誰が見てもわかる。
岡崎市の柿本写真館というところに依頼をしていると私は以前にレクラの方から聞いていたので、おそらくあの人がそうなんだな、とすぐにわかった。

その様子を見ていると、ステージの演技を楽しんで観賞するというような余裕はとてもないほど忙しくしている。
そんなことより、そもそもあのカメラはいくらのものなのだ? と私は公演の最初から気になって仕方がない。

CanonのEOS 5D Mark IIIという機種が最近話題になっているが、まだ発売されていないようなので、それではない。
いずれにしても、おそらく私のような貧民階級の者では到底買えないカメラであることだろう。

ステージ上は照明によりかなりの明るさであるが、それでも昼間の太陽光に比べればかなり暗い。
あのぐらいの明るさではシャッター速度はかなり制限されるだろう。
しかも被写体は激しい動きで踊っている子供たちである。
フラッシュを使わなければ、廉価レンズでは手ブレや被写体ブレが起きることはほぼ間違いない。
しかしそのカメラマンの方はフラッシュを使わず、しかも手持ちで撮影をしている。

一体あのレンズの解放F値はいくつなのだ?

そんなことが気になって仕方がない。
さらに言えば、そのカメラマンの方は被写体から10m前後の距離から撮影を主にしている。
つまり広角レンズではないということだ。
おそらく中望遠以上である。
中望遠以上の焦点距離で、なおかつ解放F値が明るいとなると、、、

一体あのレンズはいくらのものなのだ?

と、なる。
こうなるともはや私の興味はカメラボディではなく、レンズのほうである。
レンズだけで最低でも数十万円以上のものだろう。
鼻血の出る価格である。
貧民階級の私ではたとえ所有していたとしても、怖くて外に持って行けねぇよ。

ま、それはさておき、そのカメラマンの方は各チームの演技が終わるごとにステージ上でそのチームの集合写真を撮影していたのだが、その際には超笑顔で子供たちと対峙していたのが印象的であった。
被写体である子供たちの緊張を少しでも和らげようとする心遣いなのであろう。

また、その撮影の際に子供たちに何らかの指示を出していたようだが(配置や表情など?)、その時のジェスチャーがとてもカメラマンらしく、まさにプロフェッショナルという感じを漂わせていた。

今ではPhotoshopを始めとする様々な画像編集ソフトで撮影後の写真を自由に加工できたりするが、やはりそれにも限度があるのが事実であり、撮影の段階で可能な限り高品質な写真を撮っておくことは非常に重要である。
特に今回のようなイベントでは、ちょっと今シャッターチャンスを逃したからもう一回。などということができないので、長年蓄積されたその撮影技術はとても崇高である。