ハードディスクは必ず壊れる

ハードディスクをセット
ハードディスクというものは遅かれ早かれ必ず壊れるものである。
これはハードディスクの構造上、仕方のない宿命である。
そう、それは北斗の拳の世界において虐政を行っていると必ずケンシロウがその村に訪れることと同じぐらいの宿命である。

であるにもかかわらず、世間では多くの人がデジカメで撮った写真データなどをパソコンに保存し、バックアップすらとっていない場合が多い。
これは絶対にしてはいけない。

何度も言うが、ハードディスクは必ず壊れるものなのだ。

まだ購入してあまり経っていないから、とかそんな理由は通用しない。
もちろん、使用時間が長ければ長いほど壊れる確率は上がっていくが、しかし購入して間もなくても壊れるときは壊れる。

パソコンの電源を入れた時に以下の画像のようなディスクチェック画面が何度も表示されることがある方は特に危険だ。
windowsのディスクチェック画面

私も突然壊れた

事実、私は今のパソコンを新品で購入して半年でハードディスクのデータ(システムファイル)が壊れ、OSが起動できなくなった。
もちろん直前にパソコンを使用した際、強制終了やシステムファイルをいじったりなどは一切していない。

ある日普通にパソコンの電源を入れようとすると、真っ黒な画面に白い文字でエラーメッセージが表示され、Windowsが起動しないのである。
Windows自体が起動できないため、中にあるデータなどには一切アクセスできない状況だ。
バックアップは定期的にとっているが毎日とっているわけではないため、解決手段として一番手っ取り早いOSのクリーンインストールをしてしまうと直近の作業データなどは失われてしまうので、それはあくまでも最終手段だ。

その際、CDからLinux OSを起動できるKNOPPIX(クノーピクス)というのを使って壊れたハードディスクの中から大事なデータを救出しようとしたが、マザーボードとハードディスクの接続規格であるシリアルATAにクノーピクスが対応していなかったため(今のバージョンのクノーピクスは知らない)、Linuxを起動させてもハードディスクにアクセスができなかった。

なので仕方なくもう1台ハードディスクを購入し、そちらにWindowsをインストールして起動、それから壊れたハードディスクにアクセスしてデータ救出という手段をとった。
丸1日かかった。

メーカー保証は中のデータの復元はしてくれない

ちなみに、購入して半年ならメーカー保証があるのではないか? という疑問もあるかもしれないが、一般的にこういった記憶媒体の商品の保証というのは中のデータまでは及ばず、商品自体は簡単に新品に交換してくれるだろうが、中のデータを救出してくれるかは保証外である。

救出作業をやってくれるかもしれないが、失敗してもメーカー側に責任はないということだ。
なので簡単に人任せにはできない。
「データ救出できませんでした、すみません」でメーカー側は済むが、こっちはそれでは済まないのだ。

というわけで結果的にその時は大事なデータを失わずに済んだが、それはあくまでも結果論であって、大切なデータは日頃から定期的に外部メディアにバックアップをとっておかなければならない。
特にデジカメで撮ったりした写真のデータなどは失ったら2度と同じ写真は手に入らないので、日頃からバックアップは必ずとっておくべきである。

いいか!みんなバックアップはきちんととれよ!!
面倒くさいけどね。
でも、救出作業はもっと面倒くさいよ。