インターネットにたくさんいる詐欺師あるあるを早く言いたい

詐欺師
インターネットの世界には詐欺師がたくさん存在している。
ある程度ネット慣れしてくるとそのような判別がすぐにできるようになるので、そのような人のサイトは読むこともなく即座に閉じることができるようになる。
これはきっと私だけでなく、多くの人も同じではないでしょうか。

「よくもまぁ変わり映えのしない手法で次から次へといろいろな詐欺師が出てくるものだな」と私はいつも思っている。
「こんなもん、騙されるほうが世間知らず過ぎる」なんて思ったりもしますがそれは私がネット慣れしているからであって、ネット慣れしていないライトユーザーはきっとそのような詐欺師の言い分を信じ、金を払ってしまうのだろう。

というわけで、今回はWeb制作者である私が「インターネットでよく見かける詐欺師あるある」を述べてみたいと思います。早く言いたい。
以下、(※)マークがある部分は「私ならその時点でそのサイトを閉じるタイミング」を示します。

あるあるその1:「どん底を経験した自分が成功者になる」という流れ

札束
かつてどん底を経験した自分が、這い上がって成功者になった」というようなストーリーは、もはや詐欺師の定型文として10年以上前からインターネット上に存在している。
主に情報商材の分野で使用されることが多い。

「ギャンブルや借金などが原因で離婚」とか「会社をリストラされて嫁に逃げられ、ホームレスを経験した」とかから始まり(※)、「その後紆余曲折あって今は月収が数百万ある」と続くのが基本である。
これはもはや、

あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。

と同じぐらいの定型文と思って良い。
場合によっては証拠となる札束や預金口座の写真がページ内に貼られていたりするが、そんなものは画像編集ソフトを使えばいくらでも作ることが可能である。
もちろん、上に貼ってある札束の画像もフリー写真素材サイトからダウンロードしたものです。
私にそんな金はありません、仕事を依頼または寄付してください。

補足説明:私なら(※)マークの時点でそのサイトを閉じています。

あるあるその2:発言する内容は精神論のみ

精神論
詐欺師がTwitterやFacebookのようなSNS、またはブログなどで発言する内容には具体的な手法などの解説は一切なく、精神論しかない。

  • マインドを変える。
  • 夢を実現するために~
  • 理想の未来のために~

などと延々と語るだけ(※)で、具体的な手法に関しての解説はない。
そりゃそうだ。
具体的な手法なんて持っていないのだから。
手法だけに限らず、成功していないのに成功したように見せて人を騙すから「詐欺師」なのです。

補足説明:私なら(※)マークの時点でそのサイトを閉じています。

あるあるその3:自分のリア充っぷりをアピールする

パーティ
詐欺師は自分がどれだけリア充であるかを主に写真でTwitterやFacebookのようなSNS、またはブログ上でアピールする。(※)

  • 贅沢な暮らしぶり。
  • 高額の商品。
  • 豪華な食事。
  • 盛大なパーティ。

なぜこのようなアピール(自慢)をするかというと、それを見て「自分もそうなりたい!」と思うようなカモを釣り上げるためです。
もちろん、上のパーティの写真もフリー写真素材サイトからダウンロードしたものです。
誰か私をこのようなパーティに呼んでください。

補足説明:私なら(※)マークの時点でそのサイトを閉じています。

あるあるその4:最終的には高額の商品やセミナーに勧誘する

セミナー
上記のあるあるその1~3まででカモを惹きつけた後、詐欺師は最終的に高額の商品やセミナーに勧誘するのが定石です。
情報商材なら最低でも数万円~、セミナーなら数千円~ぐらいでしょうか。
「セミナーなら安いじゃないか」と思ったあなた!危険です。

そのセミナーでは成功するための具体論はほぼなく、セミナーの最後に超高額な商品や定額プランなどに勧誘されると思ったほうが良いでしょう。
つまりそのセミナーは「参加者を洗脳する、またはより良いカモを選別するための会」といえます。
もし超高額な商品や定額プランなどが売れなかったとしても、そのセミナーの参加料だけでそれなりには金が入るので、詐欺師は赤字にはなりません。

さらに言えば、超高額な金額を払ってそのセミナーに入会したとしても、その人の成功はないでしょう。
なぜならその詐欺師はアピールしているような成功体験など実は持っていなく、セミナーの料金で儲けるのが目的だからです。

詐欺師かそうでないかの境界線とは?

「詐欺師」と呼んでいる以上、最終的には釣り上げたカモから金をとるのが目的となります。

詐欺(さぎ)とは、他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること。詐欺 – Wikipedia

とあるように「ただ騙しただけ」ならそれは詐欺の扱いにはならないでしょう。
男女関係で例えると、「結婚を匂わせて、騙して金を取った」としたら結婚詐欺となりますが、「騙しただけで金は1円も取ってない」としたらそれは「結婚詐欺」とはなりません。

結局のところ、詐欺師であるかそうでないかの境界線は、

金を払った人(商品購入またはセミナー参加)が当初の目的を達成できているかどうか。

で決まるでしょう。
それが「騙したか」、「騙していないか」の境界線になるからです。
それはつまり、

その商品・セミナーが何を目的としているものなのか?

という点が重要になります。
例えば「月収100万円」を目的としたセミナーであるなら、そのセミナーに参加した人が月収100万円を実現できればセミナー主催者は詐欺師とはなりません。
これがセミナーではなく商品だったとしても同様です。
セミナーに参加、または商品を購入した人が誰一人として月収100万円を実現できていなかったとしたら、詐欺師確定となるでしょう。

まぁ実際にはその立証がされないように詐欺師はサクラを雇用し、その人を成功者として演出して「私のセミナーから成功者が出ました」とするでしょう。
もしくは、「教えたことが全員きちんとできていないから」というような理由をつけ、自身のセミナー参加者から成功者が出ていない言い訳にするでしょう。

そのあたりの立証を個人がするのは現実的に難しく、さらにそんな10年以上前から存在している詐欺手法に騙されて釣られるような人は情報弱者である可能性が高いため、立証するのはほぼ不可能なのではないかと思います。
だからこそ、そのような詐欺師が逮捕されることは少なく、インターネット上には昔からずっと存在し続けているのです。

そして、人を騙すような手口であるせいか、同じ人が5年以上や10年以上長く続けられているケースは少なく、次から次へと新たな人が出現し、これまでに説明したような手法を繰り返し使っています。
それと同じように引っかかる人も次から次へと現れるのでしょうね。

最後に、Web制作者である私の心の叫びを述べて締めたいと思います。

人並み以上の高い技術があるならともかく、昨日今日ネットを始めた初心者が簡単に儲かるような話はネット上にはすでにない。

ご清聴ありがとうございました。