写真サイズを縮小する際の注意点

写真データを縮小
先日、写真のサイズを縮小するやり方を人に教える機会がちょっとあった。
この場合の「サイズ」というのは解像度やファイル容量のことを指す。

私のような業種の人にとっては常識的な知識なのだが、一般の方は結構知らない人が多いのか取り返しのつかないことを平気でしている人も多いので、これを機に解説しよう。

写真を縮小する必要性

harbor
まず最初に「なぜ写真を縮小する必要があるのか?」という点について考えておこう。
これは重要な点を含む説明なのでぜひ知っておいてもらいたい。

最近のデジカメや携帯のカメラは画素数(解像度)が非常に高く、最低でも1000万画素前後ぐらいはあるだろう。

仮に、カメラの画素数が1000万画素だった場合、そのカメラで撮った写真の解像度は横4000ピクセル×縦2500ピクセルぐらいになる。(写真の縦横の比率によって数値は多少前後する)

最近のフルハイビジョンテレビの解像度が1920×1080ピクセルなのを考えれば、その解像度の大きさがかなりのものであることがわかるだろう。

また、解像度が高いということは、それに比例してファイル容量も大きくなる。
そのままの解像度やファイル容量ではmixiやFacebookのようなSNSにアップロードすることはできないだろうし、もしできたとしてもサーバー側で自動的に縮小処理などをされるため画質は極端に落とされることになる。

それ以外にも、アップロード時間が無駄に長くなるので待つのが面倒というデメリットも生じる。
つまりここに「写真を縮小する必要性」というものが存在することになる。

JPGファイルは縮小(圧縮)すると2度と元に戻せない

通常、デジカメや携帯のカメラで撮影した写真というものはJPG(ジェイペグ)という形式の画像ファイルである。
このJPGファイルというものは一度縮小すると元の状態には2度と戻せない。

これは非常に重要な点なのでもう一度言おう。
元の状態には2度と戻せないのです。
これを「非可逆圧縮(ひかぎゃくあっしゅく)」という。
この単語を覚える必要はありません。

なので、カメラで撮ったそのままのデータをコピーしてそちらを縮小などの編集用データとして使い、元のデータ(原本)は必ずそのまま保管しておくことがとても重要である。

元のデータは解像度に応じてファイル容量が非常に大きかったりするが、それでもそのまま保存することが重要だ。

画質が劣化していないように見えたとしても・・・

もし解像度やファイル容量を小さくしてしまったとしても、パソコンやスマートフォンのディスプレイで見る分にはあまり劣化していないように思える場合もあるだろう。
しかしそれは間違いである。

なぜかと言うと、パソコンやスマートフォンのディスプレイの解像度は最近のものでも100万画素~200万画素程度なので、1000万画素の写真も500万画素の写真も同じようにしか表示できないからだ。

要するに写真を構成している粒子(画素)を間引きして表示しているだけなのです。
拡大表示や印刷などをすれば画素数(解像度)の違いははっきりと出てくるだろう。

以上のことを知った上で、次回の記事では実際に解像度やファイル容量を縮小するやり方を説明しよう。