現在のSEO対策についての基本を考えてみる
- 公開日 : 2013年1月20日
- カテゴリ : Web制作
このブログはアクセスの8割以上が検索エンジンからのものである。
TwitterやFacebookなどのSNSからのアクセスはほとんどないと言って差し支えないでしょう。
ブラウザにお気に入り登録してアクセスしてくれている人もほとんどいないと思われる。
無念です。
いや、まぁそれはいいとして、今日はSEOについて考えてみましょう。
現在の検索エンジンはGoogleが支配している
SEOというのは「検索エンジン最適化」のことをいいます。
つまり、「検索結果で上位表示をするための施策」ということなのだが、これをさらに突っ込んで解釈すれば「検索エンジンに評価されるためにはどうすれば良いか」ということになる。
この場合の「検索エンジン」というのは、現在ではもちろんGoogleのことを指すと思って差し支えないでしょう。
以前、相互リンクに関する記事の中でも書いたが、現在のYahooはGoogleのアルゴリズムを使用しているため、Yahooは基本的に気にする必要がない。
順位付けの基準は公開されていない
SEO対策という言葉を聞くと一昔前だと、「meta要素にキーワードを多く詰め込む」だとか、「ページ内にキーワードをとにかく多く入れておく」とか、「なんでもいいから被リンクを多く作る」などが一般的だとされていた時期もあったが、現在はそのような手法は通用しないと思ってよい。
むしろそのような真似を今すれば、順位が上がるよりもペナルティを食らう確率のほうが高いだろう。
Googleに限らず検索エンジンは「クローラー」と呼ばれるロボット(プログラム)を使い、インターネット上のページを巡回してデータを集めている。
そしてデータベースに登録してそれぞれを評価、つまりは順位付けを行っているわけだが、この順位付けの基準やルールというのは一般に公開されていない。
なので、SEO対策というものについて100%間違いのない答えを言える人は世の中に存在しない。(Googleの中の人を除く)
しかし、ある程度のことは世間で検証されていたり、Googleの検索エンジン部門のマット・カッツ氏の発言などによって判明している。
正しくマークアップするのが基本
現在のSEO対策としてまず何よりも基本であることは、
検索ロボットにとってわかりやすいページにする。
ということではないでしょうか。
検索ロボットは人間ではないので、ページ内に書かれている記述の意味までは理解できない。
つまりページ内に書かれている文字列について、「これが見出し」だとか、「これが本文」、「これがメニュー項目」などを見分けることができない。
であるから、それらを理解してもらうためにHTMLで正しくマークアップすることが基本である。
見出しであればh要素(HTML5の場合はhgroup要素も)、本文であればp要素、メニュー項目であればul要素(HTML5の場合はnav要素も)などの適切なタグでマークアップすることにより、ページ内の記述がそれぞれどのような意味なのかを検索ロボットに理解してもらえるようになる。
HTML5でarticle要素やaside要素などの要素が追加されたことから考えても、マークアップによってロボットにも理解できるページ構成にすることがいかに重要であるかを示していると言えるでしょう。
例えばページ内で「本文」に該当する文章がp要素ではなくすべてdiv要素でマークアップされているとしたら、これだけでSEO面ではけっこうな損失があるのは間違いないと思います。
私も自分の仕事のホームページをはじめ、昔作ったページを今見直すと「ここのマークアップが良くないな」と思える部分に出くわすことがちょくちょくある。
自分のスキルは年々上がっていくので、昔作ったものに対してはきっと誰でもそう思うものなのだろう。
あまりにひどいものに対しては気づいた時点で修正するものもあるが、お客さんのページならともかく自分のページだと「面倒だしまぁいいか」となりがちなのでそのまま放置し続けているものもある。(もちろんこれは悪い例)
バリデーション(文法)のエラーはあっても良いのか?
そしてマークアップする際に気になることの一つに、
バリデーション(文法)エラーは無いほうが良いのか?
という点が挙げられる。
バリデーションエラーというのは文法エラーのことだが、多少であれば文法エラーがあってもあまり問題ないと私は思う。
あまりにエラーが多過ぎるのはそれだけ検索ロボットが正しくページ内容を理解してくれなくなる恐れがあるので良くないだろうが、多少のエラーならSEO面でそれほど大きなデメリットにはならないと思う。
特に最近はOGP設定などのSNS関連の要素や属性をHTMLに含めると文法エラーになってしまうため、WebページとSNSとの連携がここまで一般的に普及した現在では、文法の基準が時代に追いつけていないとも言えるだろう。
それだけ流動的であり常に変化があるのがWebの面白い部分なのだが、SNSにあまり興味のない私のような人間にとってはSNS関連の記述によって文法エラーが起きるのは実に気に入らないことでもある。
長くなってしまったので今日はこのあたりで終了しますが、気が向けばまた続きを書くかもしれません。
とりあえず、正しいHTML要素でマークアップすることをまずは心がけましょう、という話でした。