SSDでパソコンの動作を劇的に速くする

パソコンの動作速度を早くする
私のメインパソコンのOSはWindowsXPなのだが、先日の自動更新で更新状況が全く進まなくなる現象が発生した。

どうもMicrosoft .NET Framework関連のアップデータで止まっているようだった。
仕方なくアップデートの途中で強制再起動をかけた。

その影響もあり、一度Microsoft .NET Frameworkをアンインストールして再びインストールするという手段もできなくなってしまった。
まずアンインストールができないのだ。(システムの復元も実行済み)

原因を調べて直しても良いのだが、それには時間や手間がかかるので面倒くさくてとてもやる気になれなかった。

というわけで去年の5月に続いてまたOSごと再インストールすることにした。

WindowsXPのサポートはもうすぐ終わる

WindowsXPのサポートは2014年の4月に終わることが決まっている。(マイクロソフトの公式ページはこちら)

つまり、それ以降はセキュリティホールが見つかったとしても修正は受けられない。
実質的にWindowsXPの使用期限は2014年4月と言っても差し支えないだろう。

なので今回WindowsXPを再インストールしたとしても使用できるのはあと1年ちょっとということになり、1年後にはまたOSの再インストールが必要になる。
これはとても面倒くさい。
という理由で、今回はWindows7を今さらながらインストールすることにした。

SSDとは?

また、OSをインストールするついでにSSDを導入することにした。

SSDというのは端的に言ってしまえば記憶媒体のことであり、従来のパソコンであればハードディスクがその役割を担っているものである。

SSDはハードディスクに比べてデータの読み込み・書き込み速度が桁違いに速いため、パソコンの起動や終了をはじめ、各ソフトの起動やフォルダ内データの画面表示などすべての動作が劇的に速くなる。

また、ハードディスクのように内部でディスクが回転しているような機構ではないため衝撃にも強く、消費電力も少ない。

しかしその反面、容量単価が非常に高く、2013年2月現在ハードディスクなら2TB(2000ギガバイト)が8000円程度であるのに対し、SSDは120GBで10000円を超える。

そのような理由から、最新のパソコンでも記憶媒体がSSDのみで構成されているものは数が限られ、通常はSSDとハードディスクのハイブリッド構成が普通である。

SSDの容量単価は年々下がっていくためずっと購入を先送りしてきた私であるが、今回の機会を逃したら次の機会はいつになるかわからないため購入に踏み切った。
価格もそうだが、OSの再インストールを伴うのが一番のネックである。

今回購入したものはIntel製の60GBのモデルであり、価格も比較的安い。
外観は以下の写真のようなパッケージである。
インテル Solid-State Drive 330のパッケージ

SSDに変更した後の状況

そしてこのSSDをパソコンに装着し起動してみると、確かに本当に速くなった。
起動からすでに早い。

OSがXPから7へと変わっているため純粋に秒数で比較することはできないが、誰でも必ず体感として感じることができるほどの違いがある。
再起動に関してはタバコをゆっくり吸う時間さえ与えてくれないほど早くなった。

アプリケーションで言えば、今までは初回の起動にかなりの秒数を要していたIllustratorやPhotoshopが恐ろしく速くなった。
噂で聞いていた通り、これは一度使ったらもうハードディスクには戻れなくなる。

ここ数年の円高の影響もあってパソコンのCPUやメモリなどは円安の頃に比べて非常に買いやすい価格になっている。

現在のパソコンのCPUやメモリ量は安いものでもすでに一般的な実用上においては充分過ぎるほどの性能を有しており、パソコンを使用する上で「レスポンスが悪い」と思える原因の大部分はハードディスクなのではないかと私は以前から思っていた。
それが今回の実験により実証されたと言える。

前述のようにハードディスクに比べてSSDは容量単価が高いし、パソコンの動作上必須のものではないので「もっと早くやれば良かった」と言うつもりはないが、あれば快適なパソコンライフが送れる言わば贅沢品である。

「買って損した」とは絶対ならないものなので、興味がある人にはおすすめだ。