WindowsXPとOffice2003のサポートが終了する件
- 公開日 : 2013年5月10日
- カテゴリ : PC
WindowsXPのサポートは2014年4月に終了する。
WindowsXPのサポート終了とともにOffice2003のサポートも終了する。
参考記事:Microsoftの公式ページはこちら
残り1年を切ったせいか、ネット上のニュースなどではWindows7やWindows8への移行を促す記事がよく出てくるようになった。
とある調査によれば、日本国内ではまだ40%程度の企業がWindowsXPを使用しているらしい。
当然そのパソコンで使われているOfficeのバージョンは2003なのだろう。
つまり、そのパソコン自体が2000年代前半ぐらいの製品なので、この2013年現在の水準から見ればとにかく性能が低い。
私も以前在籍していた会社でエクセルの書類に入力作業を行う際にWindowsXP・Office2003という環境で作業を行ったことがあるが、もはやパソコンの性能が低すぎて入力スピードにパソコン側の処理が追いついていなかった。
入力の途中で定期的にパソコン側の処理が追いつくのを待つ必要があるのだ。
作業効率という点で考えればこんな無駄なことはない。
事務の人はよくこんなパソコンで毎日やってるなぁ。
と内心思ったものである。
サポートが終了したOSはその後も使えるか?
話が逸れてしまったが、サポートが終了するOSやアプリケーションは実質的にはもう使えないと思ったほうが良い。
厳密に言えば使えないことはないがセキュリティのリスクが大幅に増大するので、貴重なデータなどを扱うパソコンとして使うことはできなくなる。
となると、通常はパソコンを買い替える。ということになるのが普通だろう。
しかし待て。
何でもかんでも買い換えるのは金の無駄遣いだ。
性能が今でも通用する水準のパソコンであればOSだけを購入してインストールすればそれでOKである。
実際、私のメインパソコンは今年の2月まではWindowsXPだったが、OSを入れ替えて今はWindows7で運用している。
WindowsのOS販売は通常の製品版だと価格が高いのだがそれとは別にDSP版というのがあり、このDSP版だと内容は同じなのに非常に安い価格で購入できる。
もちろん海賊版のような違法やグレーゾーンのものではなく、Microsoft公認の商品である。
今調べたらAmazon価格で12000円だった。
なので、性能が今でも通用するようなパソコンの場合、XPのサポートが終了するからといってパソコンごと買い換えるのはもったいないといえるだろう。
そんな性能の良いパソコンなら私に寄贈してくれ。
低スペックパソコンの場合は捨てるしかないのか?
しかし問題は現在では通用しないような性能、つまり低スペックパソコンの場合である。
実は私も7年ほど前に購入したパソコン(Dell Inspiron 640m)があり、これが当時安い価格で購入したものなので今となっては非常に性能が低い。
しかしいくらWindows7がDSP版で安く購入できるといっても、このレベルの低い性能のパソコンになるとさすがにインストールできないだろう。
では、もう捨てるしかないのか?
まだだ、まだ終わらんよ。
Windowsがダメだからといってそれで諦めるのはトーシロ(素人)である。
ここでLinuxをインストールするのだ。
Linuxは無料のOSでありながらWindowsと同等、もしくはそれ以上の安定性を持ち、世界中で利用されているOSである。
さらにLinuxの種類(ディストリビューション)によっては最初からLibreOfficeのような統合オフィスソフトが付属されており、MicrosoftのWindows版Officeのように2万円以上もの高い金額を払って購入する必要もない。
そして最も重要なのは、「Linuxは低スペックなパソコンでも快適に動くものが多い」という点である。
そう。つまりWindowsXP引退に伴うこの機会こそLinux入門のこれ以上ないタイミングなのだ。
どうせ捨てるパソコンである。どのように扱ったとしても恐れることはないだろう。
というわけで、今後気が向いたらこの低スペックパソコン・Dell Inspiron 640mにLinuxをインストールしてみようと思う。