携帯を購入する際の「実質0円」と「一括0円」の違い

iPhone5
現在の私の携帯はiPhone5である。

ソフトバンクのiPhone5はどうか知らないが、auのiPhone5は月々の料金総額が3円で維持できるという有名な裏ワザがある。
これは別に違法やグレーゾーンなものではなく、au自身も認知している有名な話だ
この3円維持を行うにはドコモやソフトバンクなどの回線からMNPによってauに移行し、かつ、iPhone5を一括0円で購入すれば可能である。

ここで問題になるのは、ほとんどの店舗で行っている「実質0円」と前述の「一括0円」はどう違うのか? という点である。

「実質0円」とは?

まず「実質0円」について説明すると、例えばiPhone5の定価は最も安いモデルの16GBで51,360円である。
これを2年縛りで維持するため24か月で割ると、毎月支払う端末代金は2140円ということになる。

そしてキャリアメーカーの何らかの割引サービスによってこの2140円を毎月相殺できるようになっている。
なので端末代金は「実質0円」という表現になっているわけだ。

auの場合、この実質0円のプランでiPhone5を購入すると、前述の端末代金相殺のためには通信料定額プランに加入することが条件になっている。
ご存じの通り、通信料定額プランは料金が高い。
毎月5500円~6000円ぐらいは定額でかかる。
料金が高いからといってこの定額プランを外すと端末代金相殺が適用されなくなるため、毎月2140円の支払いが新たに生じることになってしまう。
なので通信料定額プランを外す人はほとんどいないだろう。

「一括0円」とは?

それに対し「一括0円」というのは、iPhone5の端末代金が本当に0円ということである。
それはつまり、実質0円プランで購入した時のように端末代金相殺を考慮する必要がないということだ。
要するに、ノーリスクで通信料定額プランを外すことができる

また、基本使用料に関してはauはMNPだと2年間無料であるので、最初からすでに0円である。
つまり通信関係のオプションをすべて外すことによって月々の料金はユニバーサルサービス料の3円のみ、という状況になる。

とはいっても、通話の発信や着信は問題なく可能である。(発信の場合の通話料は当然かかる)
SMS(電話番号メール)も使える。
しかし通信関係のオプションをすべて外しているので、外でのデータ通信(3GやLTEの通信)は一切できない。
MMSやパソコン用のEメールなども使えない。

Wi-Fi機能は普通に使えるので、外でどうしてもデータ通信を行いたい場合はコンビニなどのWi-Fiを利用するしかなくなる。
また、自宅にWi-Fi環境がある場合は、自宅内では普通のiPhone5と何ら変わりがなくデータ通信などの運用ができる。

以上のことを理解したうえでそれでもiPhone5の3円維持がしたい、つまり「外でデータ通信は一切行えなくても電話とSMSさえ使えればよい」という人は、「一括0円」で販売しているお店を探し、購入すると幸せになれること間違いなしである。

関東のほうはあちこちで一括0円の投げ売りが行われているようだが、私の住む愛知県岡崎市近辺ではあまり見かけない。
以前エイデンが週末の期間限定で一括0円を行っていた時があったので、興味のある方はそのあたりにアンテナを張っておくとよいだろう。

ちなみに、私は一括0円のために名古屋まで行きました。
今はまだ通信料定額プランを外していないので3円維持になっていないけどね。