iPhone4にiOS7を入れてみて使ってみたレビュー

iPhone4をiOS7にアップデート
数日前にiPhone4iOS7アップデートしてみたことをこのブログで書いた。
4sではなく、4だ。
4sでiOS7が快適に動くことなど世代的に考えて当たり前だ。
問題は4なのだよ。
これは現在メイン機ではないとはいえ、自分のiPhoneを犠牲にしての実験である。

参考記事:iPhone4をiOS7にアップデートしてみる
https://www.firstsync.net/archives/5015

それから1週間近くの間ちょくちょく使ってきたので、今回はそのレビューを書こうと思う。
いきなり結論から大ざっぱに言うと、

意外なことに特に不自由なく使える。

といった感じである。
アップデート直後は内部でデータの再構築を行っているのか極端に動作が重かったが、1日ほど放置しておいたらその重さはほとんどなくなっていた。
iPhone4でのiOS7の画面

アップデートしてみて良かった点

良い点を挙げると、アプリが落ちにくくなった感じがある。(確証はない)
iOS6.1.3の頃はiPhone4で例えばメールアプリやSafariを開いて文字入力をしようとすると、入力した文字の画面表示が異常に遅くなり、そのままそのアプリが落ちる(クラッシュする)ことがちょくちょくあった。
それが今回はほとんど落ちない。

iPhoneの電源を入れた直後などはまだ起動に関する処理などを内部で行っていると思われるため、アプリの起動や文字入力のレスポンスが悪くなることは普通にある。
しかし、落ちはしない。
文字入力が遅くなり、「こりゃ落ちるな」と思っても意外に落ちずに済む。
文字入力の際に余計な負荷をかけないために「キーボードのクリック音」は当然オフにしてある。
キーボードのクリック音をオフ

それ以外の点は特に改善した点はないように思える。
もちろんiOS7にアップデートすることによって新たに使える機能(例:コントロールセンターやFaceTimeオーディオ、着信拒否機能やフォトストリームの動画共有など)は大変便利である。

必要のない負荷がかからないような設定にしておく

現時点では先程挙げた「キーボードのクリック音」以外にも極力無駄な負荷をかけないような設定にしてある。

通知センターの設定はなるべくオフに。
iOS7での通知センターの設定
無駄に位置情報を送信しないように。
位置情報を送信しない
バックグラウンドで無駄な動作をさせない。
バックグラウンド動作をオフ

ちなみに、ホーム画面でのアイコンが浮いているような演出である「視差効果」の設定はiPhone4では最初から省かれている。
iPhone4でのiOS7は性能的に余裕がないということをアップル自身も自覚しているのが窺える。(左がiPhone4、右がiPhone5)
iPhone4での視差効果の設定

アップデートしてみて悪かった点

まず最も気になるのは性能不足によるアニメーションの重さである。
iOS7ではアプリを起動させる時、ホーム画面上のアイコンが画面全体に拡大するようなアニメーションがある。
逆に、ホームボタンを押してアプリを閉じるときは画面全体がアイコンに縮小されるアニメーションになる。
これがiPhone4ではスムーズではない。
わずかにカクつく感じである。

事実、iPhone5ではこのアニメーションがもっと滑らかだ。
また、設定アプリなどで上下にスクロールさせた際にもわずかにカクつく感じがある。
あと、ブラウザであるSafariは重いが、これは今後のアップデートで改善される気がする。

最終的な評価

日常的な使用で特に気になる点はそれぐらいであり、特に負荷のかかる3Dグラフィックのゲームなどをしない限りはけっこう不自由なく使える。
ただ誤解してはならないが、決して快適な動作スピードではない。

早くはないが、投げ捨てたくなるほど重過ぎもしない。

と思う。
これは私がiPhone5に慣れてしまったせいかもしれない。

しかし、3年ほど前のスマートフォン機種で最新のOSを使えることがありがたいとここは考えるべきなのではないだろうか。
ただ、iPhone4では「アップデートしない」という選択肢もアリだと思います。

2013年10月21日追記:やはりメイン機にしているiPhone5の動作スピードに慣れてしまっているせいか、iOS7をインストールしたiPhone4の動作の重さには慣れることができず、iOS6にダウングレードしてしまいました。
それに関する記事はこちら。

参考記事:iPhone4をiOS6にダウングレードした
https://www.firstsync.net/archives/5172