なぜ私はマルチ商法(ネットワークビジネス)が嫌いか、その理由

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現在私はプライベートで人と会わないようにしている。
仕事上の必要がある際には人と会うが、プライベートでは基本的に人と会わない。
そうしたほうがストレスが少なく、ひたすら仕事の作業に集中できるからである。

そのように交友関係の狭い私に対し、今さらネットワークビジネスを勧誘してくるバカはもういないだろうと思っていたが、数か月前に勧誘してきた人がいた。

厳密に言うと、ネットワークビジネスなのを察知して事前に断った。
ファミレスや喫茶店などに呼び出すのがそのような人たちの常套手段である。

ネットワークビジネスとはマルチ商法のこと

ネットワークビジネスとは連鎖販売取引、つまりマルチ商法のことである。
Wikipediaでの説明によると、

連鎖販売取引(れんさはんばいとりひき)とは、特定商取引法第33条で定義される販売形態のこと。日本ではマルチ商法、ネットワークビジネスなどと呼ばれることが多い。引用元:連鎖販売取引 – Wikipedia

と説明されている。
「マルチ商法」という表現だとうさん臭い響きがするせいか、やっている人たちは「ネットワークビジネス」と呼びたがるのは私の偏見でしょうか?

マルチ商法の仕組み

マルチ商法は何らかの商品を個人が個人に売る。
その商品とは日用品であったり、化粧品であったり様々である。

そして、マルチ商法はピラミッドのような階層の仕組みになっている。
ネットワークビジネスの仕組み図
自分より下の階層の人(以下、子ネズミ)が商品を誰かに販売すると、その売り上げの何パーセントかが自分に入ることになる。
上の階層に位置する人のほうがその人数が少なく、より儲かる仕組みである。
自分の下に付く子ネズミが多いほうが、自分が儲かることになるわけだ。

私がマルチ商法を嫌いな理由

私はマルチ商法が嫌いである。
誘ってくるヤツも嫌いだ。
私を誘ってきた時点で「こいつバカだったんだな」と心から思う。

ここでは、なぜ私はマルチ商法が嫌いかを以下に述べてみよう。
あくまでもこれは私の個人的な主観を多分に含む一意見に過ぎませんが、賛同してくれる方は記事下にあるTwitterやFacebookボタンなどで反応していただければ幸いです。

まず先ほどの図をもう一度見ていただきたい。
ネットワークビジネスの仕組み図
上の図のポイントは赤字で記した「!!!!!」の部分である。
感嘆符、通称「ビックリマーク」が5つも付くほど熱く誘われるのだ。
ビックリマークが5つも付くということは、
クリリンのことかー
これぐらいのテンションである。
でも、勧誘される人(自分の子ネズミ候補)にはそのテンションを悟られないよう、抑えている。

その証拠に、勧誘を断るとそれ以降明らかに態度が冷たくなったり不機嫌になる人もいる。場合によっては縁も切られる。
私はそれを見て再び「こいつ本当にバカだな」と感じる。
むしろ私のほうからそんなヤツとは縁を切りたいぐらいである。

マルチ商法をしている人たちは、なぜそれほど勧誘しようと必死なのか?
実はこれには明確な理由がある。

マルチ商法が勧誘に必死になる理由

上記の「マルチ商法の仕組み」のところで説明したとおり、自分の下に付いている子ネズミの数が多く、かつ、商品をたくさん売ってくれるほど自分に利益が入ることになる。

実際のところ、マルチ商法で売られている商品はどこにでもあるような商品ばかりだし、ホームセンターやドラッグストアと比較して価格も安くないため、一般の人にはほとんど売れない。
買うのは自分やその子ネズミ達など、マルチ商法に関係している人たちだけだろう。

だからこそ、商品を販売しようと努力するのではなく、自分の子ネズミを増やすことがメインの活動になるのである。

それが上記の「ビックリマーク5つ分の必死さ」に繋がっているのである。
文末に(笑)を付け、「ビックリマーク5つ分の必死さ(笑)」と表現するのもベターだ。

私が思う結論

いらない
結局何が問題なのかというと「商品がいらない」ということに尽きる。
もちろん「価格の安さ」というのも商品の魅力の一つに含まれる。

もし商品がバンバン売れるような魅力あるものだったとしたらそれだけで利益が出るし、必死に勧誘などしなくても子ネズミになりたがる人も勝手に集まってくるだろう。

世の中のホームセンターやドラッグストアなどの大手小売店は子ネズミシステムなどなくても人が集まり、物が売れている。
もちろんそれには商品の魅力だけでなく、メーカーが多くの宣伝広告をすることでその魅力を消費者たちに伝えているからだ。

マルチ商法の商品のような知らないメーカーの商品が有名メーカーの商品より高い価格で売られていても、そんなの誰も買いたくない。
同じ価格だとしてもお断りだろう。
有名メーカーの商品というのはそれだけの認知度・信頼性というのが築かれているからです。
そのためには過去から現在に至るまで、すさまじい金額の宣伝広告費がかけられていることを忘れてはならない。

マルチ商法の商品はその宣伝広告にかけるコスト分を人のネットワークによって伝えるのだとしたら、そこには大手小売店や有名メーカー以上の手間や時間が必要になるのは当然である。
しかしそれをやるのは大変なので、子ネズミを増やすことで安易に儲けようとしているから、結果儲からないのだ。(と思う)