無料通話VoIPアプリ「Viber」と「Skype」の比較

Viberのアイコン
iPhoneやAndroidなどのスマートフォン向けのアプリで「Viber」というものがある。
これは要するにVoIPと呼ばれる技術を使った無料通話アプリである。(通話料は無料だが通信料はかかるので定額制は必須)
わかりやすい表現で言えば、インターネット電話だ。
SkypeやLINEのような無料通話アプリも同じである。

しかしこのような無料通話アプリは実際に通話してみるとアプリによって通話品質にけっこうな差があり、お互いの声が途切れたり遅れて相手に届くなど、まともな通話ができないようなアプリも存在する。
そんな中でもViberとSkypeは有名であることに加え、比較的問題なく通話ができると言われている。

この記事を書いている今、私はiPhoneを所有して1年と4ヶ月ほど経つのだが、購入した当時からViberとSkypeの両方をインストールしている。
個人的にどちらがお薦めかと言えば、私は現時点ではViberのほうがお薦めである。
SkypeよりViberのほうが優れている点として特に大きい点は以下の2つだ。

  1. 最初の導入が簡単。
  2. アプリをバックグラウンドで待機させていなくても着信ができる。

上記のメリットを一つ一つ解説しましょう。

1、最初の導入が簡単

Skypeは最初の導入の際にSkypeアカウントの取得をする必要があるのだが、これがまず面倒くさい。

特にiPhone版のSkypeではアプリ内に新規アカウント取得の項目が一切無く、SafariのようなブラウザからSkypeの公式ホームページにアクセスしてアカウントを取得する必要がある。
これは大きな減点材料である。

ただでさえアカウント取得というのはユーザーにとって手間であるのに、公式ホームページにアクセスするために検索までをユーザーに強いることになる。
せめてアプリ内に公式ホームページへのリンクぐらいは貼っておけと言いたい。

2、アプリをバックグラウンドで待機させていなくても着信ができる

SkypeはアプリにログインしてiPhoneのバックグラウンドで待機させておかないと着信が一切できない。
もちろん通知も来ない。
バックグラウンドで待機しているとバッテリーの消耗も早くなるし、コンセントに電源を接続したパソコンならともかくスマートフォンのようなバッテリーの持ち時間に限界のある端末での利用においては大きなデメリットである。

さらに言えば、iPhone版のSkypeは最近になってアプリ内に広告が表示されるようになったし、たまに不具合の多いアップデートをするあたりも減点材料である。

Viberはそれらの減点材料が一つも無く、また一般的にアプリを最初に起動した際には画面いっぱいにそのアプリのロゴが表示されるものが多いが、Viberはその表示すら無くいきなり操作画面になるあたりもユーザーの利便性を第一にしていることが伺えてとても高評価である。

Viberの唯一の良くない点を挙げるとしたら、LINEと同じくiPhoneの電話帳をサーバーと同期するので、個人情報の漏洩が心配な点である。

しかし電話帳をサーバーと同期させる際には今は暗号化されているようだし、過去に運営会社が漏洩したという不祥事も今のところ無く、取得した個人情報についても「私たちはあなた方の個人情報を売ったり貸したり如何なる方法でも不正利用しません」と表明しているので、それほど大きなデメリットではないような気がする。

もしあなたが今までにLINEのようなアプリで自分のiPhoneの電話帳をサーバーと同期した経験があるとしたら、今さら気にする必要もないデメリットである。

SkypeはMicrosoftが運営しているので将来性の面で安心感があるかもしれないが、少なくとも現時点ではViberのほうが優秀なソフトだと思う。
Viberの運営会社にはぜひ今後もがんばって頂きたい。

iPhone版のViberは日本語化されていないので導入の際に詰まる方がたまにいるかもしれないので、次回はこのViberの導入方法を説明しようと思う。(Viber導入方法の解説はこちら)