地デジチューナー・KTV-FSUSB2/V3を購入したので使い勝手をレビューしてみる

PC
私は普段からテレビをあまり観ない。
そもそも自分の部屋にテレビがない。

しかしそんな私も年末年始の特番は観たいと思う。
それはなぜかと言うと、特番を観ることによって年末や正月の気分をより味わえるからである。

以前はパソコンで地デジを観るためにバッファロー製の地デジチューナーを使用していたが、視聴ソフトがあまりにもクソであったために腹が立って録画データと共にすべてアンインストールし、地デジチューナーもパソコンから外してもう数か月が経つ。

Windows7に対応していないという点も今となっては減点材料であった。
なぜならメイン機がXPでサブ機が7であるため、パソコンに負荷のかかる地デジはできればWindows7のサブ機で稼働させたいからです。

たまたまPCショップでKTV-FSUSB2/V3を見つける

というわけでもういい加減ちゃんとしたテレビを購入しようかと考えていたのだが、先日パソコンショップに行った際に安い価格の地デジチューナーが売られているのを発見した。

KEIANの地デジチューナー・KTV-FSUSB2/V3
なんとこの地デジチューナー、3980円である。(当時その店で)
もちろん地デジ本来の解像度である1440×1080iで視聴可能。

しかもWindows7の32bit・64bit共に対応だ。
それどころかWindows8やXPにまで対応している。
しかも録画機能付き。

・・・大丈夫か、これ!?

と、あまりの安さなので不安に思ったが、しかしこの価格は魅力だ。

私のように普段からあまりテレビを観ることもなく、年末年始だけちょっと観れれば良い。という程度の人間にとっては、家電量販店に行って普通のテレビを買うのは価格が高いので無駄遣いな気がどうしても拭えない。
しかし価格が安ければ買いたい。というニーズに応える価格帯である。

店頭でパッケージの記載をすべて丹念に読み、その場で価格.comのレビューをざっと調べ、さらに店員の人に聞いてみても、どうもそこまでクソな商品ではない可能性が高いように感じる。

「MADE IN TAIWAN」と書かれているが、先日の記事でも書いたように、海外製の製品に対する先入観や偏見は私にはないので問題ない。

販売元は「恵安株式会社」と書いてあり私は知らなかったが、店員の人に聞いてみたところ、以前からこのような商品を販売している日本の会社らしい。(→恵安株式会社の公式ページはこちら)

「サポート体制は大丈夫なのか?」 という点が一番気になったが、もはやそのようなことを言う価格帯ではないような気もする。
玄人志向の商品のような捉え方で見るといいかもしれない。

というわけで購入に踏み切った。

購入して使用してみる

そして開封し、まず気になったのが、説明書が少し破れていたことである。
恵安株式会社の地デジチューナー・KTV-FSUSB2/V3
説明書の破れ
おいおい。

「これではいつかこの商品を売る際に査定額が下がるじゃないか」と思ったので、いっそのことメーカーに電話しようかとも思ったが、そもそも3980円で売られていた商品が数年後に買い取り価格が付くとは思えないことに気づいたのでやめておいた。

そして気を取り直してパソコンに接続し、ドライバや視聴ソフトをインストールして起動してみると、意外にも普通に地デジが観れた。

視聴ソフトの使い勝手について

しかし視聴ソフトの使い勝手はイマイチです。

番組表が全チャンネルを一覧で見れないし(現在視聴しているチャンネルのみ)、地デジの映像を全画面表示にした際にカーソルが消えないなど細かな点は気になるが(この点は今は改善してます。この記事最後の追記を参照)、この価格帯の商品ならこれぐらいは想定内である。

番組表に関しては、パソコンを起動しているわけだからYahooの番組表サイトザ・テレビジョンの番組表サイトをWebブラウザで見ればいいだけだし、全画面表示のカーソルに関しては画面右端に移動させればカーソルは見えなくなる。

その後、一週間ほど使用してみて

この記事を書いている時点でもう1週間以上使っているが、視聴ソフトが強制終了するようなこともなく安定して観れているし、起動やチャンネルの切り替えも思ったほど遅くなく、決して悪い商品ではないというのが現時点での評価である。

むしろこの価格で地デジを本来の解像度で観れてしまうということのほうが素晴らしいと言えるでしょう。

結論としては、

良いとは言えないが、思ったほどクソな商品では決してない。

という感じである。

家電量販店で売られているようなテレビと同等の機能や使い勝手を求めて購入すれば間違いなくクソ商品になるが、私のように「観れれば良い」という程度の低いハードルで購入すれば、この価格でとても幸せになれる素晴らしい商品である。

Amazonでの商品ページはこちらから見られます。(価格は常に変動してるようです)

注意点など追記

2013年1月16日追記:Google検索などからこの商品を検索してアクセスしてくれる人が多いので、この商品についての情報をもう少し書いておきます。

まず、視聴ソフトやドライバをインストールするための付属CDは今時珍しい8cmのCDです。要するに昔のシングルCDのアレです。
なので、購入前に自分のパソコンのDVDドライブが8cmCDに対応しているかの確認をしておいたほうがいいかもしれません。

そして視聴ソフトに関してですが、ウインドウの大きさが通常のサイズ(600ピクセル×500ピクセルぐらい)、または全画面表示しかできません。
つまり、ウインドウ端をドラッグして大きさの調整などはできないという不便な仕様です。(この下の2015年11月11日追記で原寸大画像を用意しました)

あと、地デジ本来の解像度である1440×1080i以外に「ワンセグモード」というモードがあり、これに切り替えるとワンセグの解像度になります。動画サイトの最低解像度ぐらいの感じです。
なので、ワンセグモードで全画面表示にしたらとてもじゃないが見れる画質ではありません。

しかしワンセグモードは最高解像度の時に比べてCPU使用率(おそらくGPU使用率も)が極端に下がるため、Webブラウザでネットを見たりWordで書類を作ったりしながら地デジの音声だけを聞きたい場合などにバックグラウンドで動作させるには最適です。パソコンにかかる負荷が低いため、メインの作業のソフトのレスポンスが低下しにくいわけです。

2013年9月28日追記:パソコンのOSを再インストールする必要があってこの地デジ視聴ソフトも再インストールすることになった際、前述の付属CDが見つからなかったので恵安株式会社の公式サイトからダウンロードしてインストールしました。
すると視聴ソフトがバージョンアップしているようで、全画面表示にした際にマウスカーソルが自動的に消える仕様になっていました。

2015年11月11日追記:視聴ソフトの通常時のサイズを原寸大で画像として用意しましたので参考にどうぞ。
下の画像をクリックすると原寸大で表示します。(665ピクセル×510ピクセル)
その大きさが視聴ソフトの通常時のサイズになります。(スマホやタブレットだと画面の横幅一杯に拡大されるため、原寸大になりません)
視聴ソフトの原寸大サイズ
このサイズまたは全画面での表示しかできません。