キングモバイルのSIMロック解除アダプタを使い、au iPhone4sをIIJmioの格安SIMで維持する

先日このブログ内で書いたように、スマホを格安SIMでの運用することにした。
格安SIMの事業者を一般的にはMVNOと呼んだりします。覚えておいてもテストには出ません。

私の現在の携帯はauのiPhone5であるのだが、これはSIMロック解除をするのがキワどいらしい。(不可能ではないようだ)
一応、仕事での連絡にも使用している電話であるため、番号そのまま移行させる際、間違っても使えなくなるような状態になってはまずい。
それに、解約違約金が発生せずに解約できる「解約月」まであと2~3か月はあるので、そう急ぐ必要もないのである。

そんなわけで今回、比較的簡単・確実にSIMロックが解除できると言われているiPhone 4sを中古で購入した。
中古のau iPhone4s・ブラック
このiPhone4sは新品同様の状態・iOS5.0.1・付属品全部あり。という極上かつ希少な一品である。
ネットでの中古相場を軽く上回る16,000円を惜しまず払って購入した。

このiPhone 4sはauで販売されていたものなので、当然ながらauのSIMロックがかかっている。
つまり、au以外のSIMカードを挿しても電波を掴むことができない。圏外のままである。

ちなみに前述した現在私が使用しているauのiPhone5のSIMカードをこれに入れても電波を掴むことはできなかった。
おそらく、少なくともauの場合は3G専用機種と4G・LTE対応機種ではSIMの内容に違いがあるものだと思われる。(SIMの物理的なサイズの違いはアダプタでクリア)

キングモバイルのSIMロック解除アダプタを購入

格安SIM(MVNO)のほとんどはドコモの電波を使用することになるので、使用するためにはまずはSIMロックを解除する必要がある。
そこで今回使用するのが以下のSIMロック解除アダプタである。
au iPhone4s用SIMロック解除アダプタ
キングモバイル製の商品であり、価格は1,700円だった。
(参考リンク:キングモバイル公式サイト)

SIMロックを解除するのは違法ではないようだが、真っ白というわけでもなくグレーゾーンな感じの商品なので、そのあたりにある家電量販店やPCショップでは普通は売っていない。
ネットとかから買ってね。
Amazonで購入する場合は以下から買えます。

そしてこれを開封すると、以下のようなものが入っている。
キングモバイルのシムロック解除アダプタ
このようなSIMロック解除アダプタは「SIM下駄」とも呼ばれ、その言葉通りSIMカードにロック解除用のSIMを重ねて使用する。
それはつまり、契約して有効なSIMが必要になるということです。

IIJmioと契約してSIMカードを入手

今回契約したのはIIJmio(アイアイジェイ・ミオ)という事業者のSIMである。
(参考リンク:IIJmio公式サイト)

上述のように格安SIM、つまりMVNOはドコモやauの電波を借りて事業を行っているため、一般的に通信速度が遅いと言われる。
そんな中でIIJmioは速度の評判が比較的良いので、今回契約してみた。
以下の写真のようなパッケージをまず購入し、公式サイト上から契約する。
アイアイジェイ・ミオのSIMパッケージ
ちなみにこのパッケージは、私が購入した時は1,700円であった。
私が購入したのは通話機能なし・SMS機能付きであり、月にデータ通信3GBで1,040円である。
Amazonでの商品ページはこちら。購入者のレビューなども一つの参考になります。

電話(通話)機能も使用したい場合は月々の金額が1,600円になる。
通話機能付きのSIMは以下になります。

IIJではこのようなパッケージを購入してから、IIJmio公式サイトから申し込むという手順になります。

IIJ公式サイトの料金ページではSMS機能や通話機能が付く・付かないにかかわらず、最初にかかる料金として「パッケージ価格/初期費用」が3,000円(税抜)とありますが、上記のパッケージをAmazonで安く購入することで、この初期費用を安く済ますことができてしまうのです。
安く買わないと損である。

さて、これで必要なものがすべて揃った。

IIJmioのSIMカードをSIMロック解除アダプタに重ねてiPhone4sに挿入してみる

そして実際にIIJmioのSIMカードをキングモバイルのSIMロック解除アダプタに重ねてiPhone4sに挿入すると、

電波を掴まない…。

なぜだ!そんなはずはない!
私が調べた限りではこれらの組み合わせでいけるはずだ!
2万円近く投資しておいて、今さら引き返せんぞ。
SIMの重なりがズレているのか? と思い、何度も慎重にやり直すが、電波表示は「検索中…」から「圏外」になり、ずっとそのままであった。

そもそも「検索中…」とか「圏外」と表示されるということは、SIMカードは認識されているはずである。(認識していないならSIMなしと表示される)
SIMロックが解除されているのも、電源を入れた直後に表示があったので間違いない。
SIMロック解除成功の画面
なのに電波を掴まない。

ちなみに、このiPhone4sは私がすでに脱獄させています。
それがマズいのだろうか? とも思う部分もあるが、それと今回の問題が関連しているとも考えにくい。
このiPhone4sはiOSのバージョンが5.0.1なので、このOSバージョンを維持したい私としては入獄作業は避けたい。
脱獄してしまっている現在、初期化の作業もリスクを伴うので避けたい。

何度やり直しても電波表示は圏外のままなので、深い意味もなくソフトバンクのSIMカードを挿してみた。(過去に使用していたiPhone4のもの)
すると画面にアップルマークが表示され、強制的に再起動が起きた。
意味はわからんが、これを見て私は直感的にいける気がした。

再起動後、余計な操作をせずSIMをIIJmioのものに戻すと、Docomoの電波を掴んだ。
格安SIMでDocomo電波
キターーーーーーーーーー!

と、実際に部屋で一人、声に出して言うのは基本だ。(実際に言った)
この結果から考えると、おそらく端末のアクティベートが原因だったのだと思われる。
もし仮に、端末を初期化した上でIIJmioのSIMを挿してアクティベートまで進めていたら、一発で電波を掴めたのではないだろうか。(推測)

その後、一週間使用してみて

その後、このブログを書いている今日の時点で1週間ほど使用していますが、問題なく使用できています。
端末が勝手に再起動するようなこともなく、出かけても圏外になることもなく、全く問題がありません。

気になる通信速度の件ですが、空いている時間だとこのぐらいでした。(3G通信・愛知県岡崎市)
込み合う時間帯だと1.5Mbps前後ぐらいにまで落ちます。(ダウンロード)
IIJmioの3G通信の速度
IIJmioの格安SIMは4G・LTEの電波も使用できますが、私の場合は機種がiPhone4sなので4GやLTEの電波を掴むアンテナが搭載されていません。
そのため、通信は3Gになってしまいます。

3Gでの通信は4Gに慣れているとはっきり言って遅いです。
もし使用する機種が4GやLTEに対応した機種であれば、かなりの速さが出ていたことでしょう。

でも、いいんです。
私は外ではメールのチェックぐらいにしか通信を行わないので。
それよりも、あまり使わない人にとっては維持費が魅力なのです。
3か月後、現在のau iPhone5の契約が解約月になったらMNPでこのiPhone4sに番号を移行させればミッション完了である。

追記:参考までに自宅の光回線によるWi-Fiでの通信速度を載せておきます。(格安SIMに関係ないけど)
光回線のワイファイでの速度
これでも遅い時なので、自宅で使用するにはiPhone4sでも結構快適です。

今回使用した商品はこれらになります。(SIMパッケージは選択してね)
  

後日の追記

後日追記:2015年現在においてiOS5.0.1を使うのは何かと問題があることが使ってみてわかりました。
詳細は以下のページを参考にしてください。
参考ページ:2015年現在にiPhone4s・iOS5を使用する問題点

追記2:このiPhone4sをiOS6.1.3にしました。
すでに脱獄していたため、まず最新バージョンであるiOS8.4にして入獄してから、SHSHなしでiOS6.1.3へダウングレードしています。
参考ページ:iPhone4sをiOS8からiOS6にダウングレードしてみた

追記3:AX050の型番のSIMの場合、このページで解説したキングモバイルのSIMロック解除アダプタは使用できません。(非対応)
その型番のSIMの方は以下のページを参考にしてみてください。
参考ページ:型番AX050のSIMを日本gevey GPPのSIMロック解除アダプタで使用する