黒夢の隠れた名曲「後遺症」を今さら語ってみる

黒夢のラストアルバム「CORKSCREW」
黒夢の曲に「後遺症-aftereffect-」という曲がある。
これはシングル曲ではなくアルバム収録曲である。
1998年に発売された「CORKSCREW」というアルバムに収録されている。
黒夢は去年活動再開したが、これは無期限活動停止前のラストアルバムである。

実は隠れた名曲である

なぜ今さらこんな14年も前の曲のことについて書くかというと、この曲が隠れた名曲だからだ。
世間一般ではどのような認識であるかは知らないが、私は発売当時からこの曲は名曲であると思っていた。

しかし、前述のようにシングル曲ではない。
「後遺症」はシングルでいいのではないか? と当時思ったものだ。

アルバム発表後にシングル化されるケースも世の中には多々あったりするが、この曲に関してはそのようなことにもならず、14年経った今でもあまり世間で知られていない。
同アルバムに収録されている曲「少年」はシングルであったことや某CMで使用されていたこともあり今でも比較的有名である。

「少年」は確かに名曲であるが、当時の黒夢を象徴するという意味合いでは「後遺症」のほうがよりふさわしい曲であったのではないかと私は当時から思っていた。

特に無期限活動停止直前に発表されたアルバムであったため、当時の黒夢の完成形がこのアルバム「CORKSCREW」、中でも特に「後遺症」であったのではないかと思う。

事実、その後発売されたビデオクリップ集にはシングル曲ばかりが収録されている中で、唯一「後遺症」だけがシングル曲でもないのに映像付きで収録されているのだ。

「ほらな。だから言っただろ」

と私は当時思ったものだが、私の周りでそれを理解または共感できる人間は一人もおらず、また当時パソコンは所有していたもののホームページやブログなどの情報発信手段を持っていなかったため、この思いは14年経った今もくすぶり続けている。

今、黒夢の後遺症を検索している人はいるのか?

ホームページやブログにアクセス解析を付けていると、そのページに来る直前の
リンク元URL(リファラと呼ぶ)が取得できる。

また、検索サイトの結果からアクセスがあった場合、その検索語句はget形式でURLにくっついているため、アクセス解析によってその検索語句までが取得できるのだ。

少し専門的な話になってしまったが、要するに今になって黒夢の「後遺症」の記事を書くということは、例えば誰かが検索サイトで、

「黒夢 後遺症」

などの語句で検索しこのページにアクセスすると、そのような検索語句で検索している人が今でもいるということを私が把握できるということである。
実はこれが今回この記事を書く一番の目的である。

私のように「後遺症」への思いがずっとくすぶり続けている人が世の中にはきっといるはずなのだ。
それを確認したいのである。

補足:しかしよくよく考えてみると、もし「後遺症」がシングル曲だった場合、当時いろいろな店舗で有線(USEN)がかかっていた中でこの曲も当然他の有名アーティストの有名曲の中に紛れて有線で流れてしまい、クレームの元になりかねなかったかもしれない。
静かな本屋の中でこの曲が流れたりしたら、漫画を立ち読みしているチビッコ達は即退店し、店主も次の日から有線のチャンネルを変更することは間違いなかっただろう。