ドメインを変更するデメリットについて
- 公開日 : 2015年7月21日
- カテゴリ : Web制作
このブログのURL、つまりドメインをサブドメインからメインのドメインへ移行させた。
今までのURLは、
https://blog.firstsync.net/
だったのが、移行が終わっている今は、
https://www.firstsync.net/
になった。
メインのドメイン(ルートディレクトリ)は何かに使う可能性を考えていたので使わずにずっと空けておいたのだが、「ドメインぐらい必要になればまた取得すればいいや」ということで、このブログをそちらに移行させることにした。
もちろん旧URL(サブドメイン)のほうには転送をかけているので、例えば、
https://blog.firstsync.net/archives/7229
にアクセスされた場合は、
https://www.firstsync.net/archives/7229
に自動的に転送され、ページが表示される。
この転送は瞬時に行われるため、URLが変わったことに気付く人はほとんどいないだろう。
GoogleやYahooなどの検索結果ページなどはまだ旧URLが表示されているので、適切に転送させてあげないとせっかくアクセスしてきてくれたユーザーを逃すことになってしまう。(not foundになってしまう)
ドメイン変更のデメリット
今回の私の場合はサブドメインからメインドメインに変更しただけなので、正確には「ドメインの変更」とは言わない。
例えば、
http://www.あああ.com/
というドメインで運用していたウェブサイトを、
http://www.いいい.com/
に変更する場合は、正真正銘の「ドメイン変更」になる。
この場合は大きなデメリットが発生する。
それは、
今まで蓄積してきたSEOの評価を失う
ことである。
検索順位が良い・悪いなどのSEOの評価は、そのドメインに対してなされている。
ドメインが変わるとページの内容が今までと全く同じでも、検索エンジンから見れば「違うページ・違うサイト」だと認識されてしまう。
つまり、新規サイトとしてSEO評価はゼロからスタートし直すことになる。
今までのSEOの評価を引き継ぐには301リダイレクトがベスト
今まで蓄積してきたSEO評価を新ドメインに引き継がせるためには、旧ドメインから新ドメインへ301リダイレクトを行うのがベストである。
昔いろんなサイトで行われていた、「5秒後に自動的に新URLに転送します」みたいなmeta refreshによる転送はよろしくない。
今時こんなやり方で転送しているサイトも見かけないが、このやり方ではSEO評価を引き継ぐことが保証されない。
<meta http-equiv="refresh" content="秒数; URL=http://www.いいい.com/">
301リダイレクトは旧ドメイン側に.htaccessファイルを設置し、以下のように記述する。
RewriteEngine On
RewriteCond %{http_host} ^www.あああ.com
RewriteRule ^(.*) http://www.いいい.com/$1 [R=301,L]
ただし上記の記述のやり方はサーバーでmod_rewrite機能が使える場合の方法です。
mod_rewriteが使用できないサーバーの場合は以下のように書くと良いでしょう。
Redirect 301 / http://www.いいい.com
または以下のような書き方でもいけます。
Redirect permanent / http://www.いいい.com
ドメイン変更なんてあまりしないほうが良い
301リダイレクトにすればそれまでのSEO評価の大半は新ドメインへ引き継がれる。(と言われている)
というか、ドメイン変更による転送手段で、現状これ以上の選択肢がないとも言えるだろう。
本来ならばドメイン変更なんてあまりやるべきではないのだが、何らかの事情によって変更せざるを得ない状況もあるだろうから、もしドメイン変更をする際には必ず301リダイレクトによって転送をさせるようにしましょう。
それはSEO評価の引継ぎだけでなく、旧ドメインにアクセスしてきたユーザーにとっての利便性にもなります。
今回の私のケースではサブドメインからメインドメインへの変更であり301リダイレクトもきちんとしているので、おそらくSEOの評価はほとんど変化しないと予測しています。