地方都市の人がポケモンGOを辞めるのは環境の悪さが一因では?

本日、このような記事があった

ポケモンGOは、都市部に比べて地方でポケモンの出現数が低いほか、アイテムを獲得できるポケストップ数が少ない、いわゆる「地域格差」が問題視されていました。
ポケモンが全く出現しない… ポケモンGOの「地域格差」改善へ─開発元が明かす – Engadget Japanese

私が住んでいるのは愛知県の岡崎市という街である。
岡崎市はド田舎というわけでもなく、都会というほどでもなく、まぁまぁの都市といった感じのところです。
中核市(法定人口が20万人以上)にも指定されているらしい。
平成27年の国勢調査によると38万人ぐらいとなっている。
愛知県内では名古屋、豊橋に次ぐ3番目の都市になりますので、地方都市の中では比較的環境の良い部類に入ると思われます。

愛知県第3位の都市のポケストップの分布状況

しかし愛知県第3位の人口であるにもかかわらず、ポケストップはこんな感じなのです。(画像は岡崎イオン前)
岡崎市のポケストップ分布
この画面はポケストップが少ない場所を狙ってキャプチャしたわけではなく、市内のどこでもだいたいこれぐらいの分布である。
上の画像は東向きの画面ですが、同じ場所からの北・西・南を向いた時の画面もお見せしましょう。
南・北・西向きの画面
愛知県内では名古屋、豊橋に次ぐ3番目の都市のイオン前がこのような状況なのです。
ポケストップが近くに複数ある場所は限られており、はしごをしようと思ったら基本的にクルマやバイク、最低でも自転車が必要になるでしょう。
隣のポケストップまで1~2kmあることが普通だからです。

東京のポケストップの分布状況

ちょっと前に東京に行く機会があり、ポケストップの分布を見ようと思ってポケモンGOを起動したらこんな感じであった。(画像は渋谷駅前)
渋谷のポケストップの分布
もはや楽園である。
モンスターを捕まえるより、自転車でポケストップを回るほうが経験値の溜まりが早いんじゃないかとさえ思える。

ちなみに、渋谷駅前は夜になっても以下のような状況だ。(PM9時ぐらい)
渋谷の夜
ポケモンGOをやっていない方のために一応説明しておくと、ピンク色の花びらが舞っているのは誰かが特定のアイテムをポケストップで使用した状態であり、この状態の場所にいる人は全員もれなくモンスターが出やすくなります。

つまり、歩き回ってポケストップをはしごしても経験値はどんどん溜まるし、疲れて休憩するのにもモンスターが出やすいポイントがたくさんあるのです。
すごいぜ東京。

地方の環境を改善しないとユーザーが減る

私の周りで聞いた範囲でも、もうすでにポケモンGOをやめてしまった人が何人もいる。
そりゃそうだろうと私も思う。
上で挙げたようなポケストップのない環境では、モンスターボールの補充すらままならない。
補足説明:ボールを投げることによってモンスターを捕まえるゲームです。ボールはポケストップで補充できますが、1回補充するとそのポケストップでは5分間のインターバルが必要になります。

モンスターもちょくちょく出現しますが、それよりもボールが慢性的に足りなくなる。
もし、ボールを充分なほど所持しようと思ったら、ポケストップで長時間滞在する機会をわざわざ作らなければいけないのです。

愛知県第3位の都市でこんな状態なのですから、他の市や町ではポケモン環境がもっと悪い可能性があります。
地方都市のこの状況を改善しなければ、ポケモンGOのユーザー離れは地方からもっと進んでしまうことでしょう。