ソフトバンクもiPhone5でテザリングを提供

スマートフォンには「テザリング」という機能があるものがある。

テザリングとは、そのスマートフォン無線LANルーターの親機のように機能させ、それ以外の機器、例えばパソコンや携帯ゲーム機などをそのスマートフォンを介してインターネット接続させるための機能である。

そんな結構すごい機能なのだが、テザリングを解禁すると通信量は今よりも増大し、キャリアの回線がパンクする恐れがある。
今でさえスマートフォンの普及によって回線が逼迫(ひっぱく)していると言われているのに(フィーチャーフォンに比べスマートフォンの通信量は数倍と言われている)、テザリングを解禁すれば当然もっと危険な状態になる。

また、日本では携帯電話の通信料は定額制が一般的であるため、なおさらテザリングを解禁しにくいという事情もある。

iPhoneにはもともとテザリング機能が付いている

iPhoneにはずいぶん前からテザリングの機能が備わっており、iPhone4Sや私が使用しているiPhone4でさえ本来はテザリングが可能である。

実際にアメリカでは以前からiPhoneでのテザリングが使えるらしい。
しかし日本では上記のようにキャリアメーカーの都合もあり、iPhoneのテザリング機能はずっと封印されていた。

今月21日に発売するiPhone5ではauがテザリングを提供することを決定していたのに対し、ソフトバンクは提供しないと表明していた。

当然、私も含めソフトバンクユーザーは皆ガッカリしていたところだが、ソフトバンクの孫社長がツイッター内でユーザーからテザリングについて聞かれ、「検討しましょう」って答えて話題になったのがたしか昨日か一昨日。
そして今日(19日)、ソフトバンクから公式にiPhone5でテザリングを提供することが発表された。

素晴らしい!
何が素晴らしいかって、その決断スピードが素晴らしい。
ソフトバンクみたいなでかい会社の社長がユーザーの声を聞いているということも素晴らしい。

今回はauの後追いでのサービス提供なのでソフトバンクらしくないといえばその通りなのだが、この子供じみた対抗意識が孫社長率いるソフトバンクの最大の長所なのではないかと私は思っている。
ドコモを見てみろ。なんだあの殿様商売気質は。
ドコモが3年以上もの間、転出超過を続けているのは伊達ではない。
「転出超過」と書いて「ドコモ」と読んでもいいぐらいだ。

ユーザーとしてどちらの会社と契約したほうがより多くのメリットを享受できるのかは誰でもわかる。

ちなみに私はテザリングを契約しない。というよりもiPhone5をまだしばらく購入しないので今回のこの話はまったく関係がないのである。悲しい。
しかし今回のソフトバンクの動きは一ユーザーとしてとても素晴らしいことだと思った。
今後もソフトバンクには頑張ってもらいたいと一ユーザーとして心から願っている。