誰もがスマートフォンブームに乗っかることに反対する
- 公開日 : 2013年8月3日
- カテゴリ : スマートフォン
先日、NECがスマートフォンの開発から撤退することを発表した。
ガラケーの開発は継続するらしい。
携帯電話を開発・製造する日本企業は年々減ってきている。
東芝も確か数年前に携帯電話事業から撤退していたはずだ。
日本のガラケーは世界的に見れば高機能携帯電話である
従来の日本の携帯電話は「ガラケー」と呼ばれるが、これは「ガラパゴスケータイ」の略である。
独自の生態系を持つガラパゴス諸島に例えた呼び方なのだが、それほど日本の携帯電話は世界的に見ると稀有な存在らしい。
世界的にはもっと低機能な、つまり通話とSMSぐらいしかできないような携帯電話というのが大きなシェアを持っているようで、Nokiaの携帯などが有名である。
最近はスマートフォンの普及によって以前とは勢力図が変わっているようだが、それでも新興国などでは低機能で価格の安い携帯電話というのは今でも大きなニーズがあるに違いないだろう。
ネット接続ができて、ワンセグが見れて、おサイフケータイ機能があって、赤外線で連絡先の交換ができる。
こんな高機能な携帯電話が存在するのは日本だけである。(らしい)
これは言い換えれば、「世界最高峰の携帯電話」と言っても過言ではない。
私自身もW62Pという機種を今でも持っていて使える状態である。
スマホ偏重の風潮
しかし最近ではキャリアメーカーのスマートフォンを特別に推奨するかのような宣伝によってガラケーの存在価値が落ちてきている。
まるでスマートフォンに機種変更することが世の常識であるかのような風潮がある。
しかし、騙されてはいけない。
これはメディアを使った洗脳なのだ。
2013年7月のデータでも日本のスマートフォンの普及率は50%以下である。
つまり、まだ半数以上の人はガラケーを使っていることになる。
- 総務省の調査結果に関する記事
- http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS11037_R10C13A7PP8000/
- Googleの調査結果に関する記事
- http://japan.internet.com/allnet/20130802/5.html
キャリアがスマホを勧める本当の理由
では、なぜキャリアメーカーがこれほどスマートフォンを推すのかというと、その理由は「儲かるから」だろう。
昔と違い、今は通話料では儲からない時代である。
しかも今や携帯は完全に普及してしまっているので、昔のように新規契約者をどんどん増やすという手も使えない。
限られたパイをキャリアメーカー同士で取り合っているのが現状だ。
その状況で、確実に儲けられる手段が「データ通信料」である。
ガラケーのユーザをスマホに機種変更させれば、毎月確実に定額の通信料をユーザーから取ることができる。
スマホを使っている人ならわかると思うが、毎月の料金の中でデータ通信料が占める割合は相当高い。
月々の料金の中の8割ぐらいはデータ通信に関する料金なのではないだろうか。
しかし通信料金のプランを外すと外で通信が行えなくなるので、スマホのメリットが無くなってしまうことになる。
だから定額通信料のプランは外せない。
これがキャリアメーカーの罠である。
「周りがみんなスマホだから私もスマホにしようかな。」
こんな理由ならやめるべきだ。
スマートフォンというのは人によって向き不向きがあると私は思う。
向いていない人が今の風潮や周りに流されてスマホにすると高確率で後悔することになる。
スマホじゃないとダサい。と思うとしたら、それは洗脳されている価値観だからだ。
「まだスマホじゃないの?」
などと言ってくる輩がいたら、そいつはトーシロ(素人)だ。
スマホにもメリットとデメリットがある。
ガラケーとスマホにはどちらが格上でどちらが格下という概念はない。
使う人の必要性に応じて選ぶものだと思う。
スマホのデメリットを理解し、かつ、スマホに向いている人は今後もスマホを使うほうがよいだろう。
しかし、向いていない人が無理に使うにはデメリットが大きいのも事実である。
それに先ほども言ったが、ガラケーというものは日本の技術を結集した世界最高峰の携帯電話だ。
何も恥じることはない。
それどころか今では絶滅危惧種なので大切にしてもらいたい。
なので、これからは自信を持ってガラケーを使い、昨今のスマホ偏重の流れに逆らってほしいと思うのであります。