有料ソフトの価値

ノートパソコン
世の中には有料の商用ソフトを無料で使用している人がいる。
もちろんそれは体験版ではなく、正規の有料ソフトである。
そんなことが可能なのか? と思われるかもしれないが、可能なのである。
世の中には悪いヤツがいるものだ。

有料のソフトを何らかの方法で無料で手に入れることを、ネットの世界では「割る」という。
用法としては、

「あのソフト高いから割ってやるか。」

とか、

「ネットに書いてあったやり方に従ったら、うまく割れたぜ。」

などのように使う。
そういった人たちのことを通称「割れ厨」と呼ぶ。

比較的小規模なソフトをはじめ、Microsoft OfficeやAdobe IllustratorやPhotoshop、Windows OSのような大規模で高価格なソフトまで割ることが可能なようである。
インターネットを検索すると、その方法までがずらずらと出てくる。

以前、ニンテンドーDSのソフトを無料でプレイできるようにしてしまう「マジコン」というものが社会問題化し、任天堂などがマジコン販売業者に対し損害賠償請求訴訟を提訴したことは記憶に新しい。

そういった「割る行為」は各ソフトメーカーの収益を悪化させ、やがてはその業界の縮小をもたらす。
結果、そのような優秀なソフトが開発・販売されなくなって困るのはユーザーである。
なので、割ってはいけない。

Officeが世の中から無くなったら困るだろう。
IllustratorやPhotoshopが世の中から無くなったら、世界のデザイン分野は今より後退する可能性すらある。

というわけで、有料ソフトは高いけどきちんと買おうね。というお話でした。