黒夢再始動ライブ「FUCK THE FAKE STAR」のレビュー

黒夢再始動ライブ
去年だったか一昨年だったか忘れたが、黒夢が活動再開した。
その再始動第一弾ライブの様子が「FUCK THE FAKE STAR THE NEWEST FEATHER」というタイトルでDVDとして発売されている。

私は復活ライブには興味があったが会場が東京であるため当然行くこともなく、さらに最近までDVD化されていることを知らなかった。
が、しかし!
知った以上は早速購入し、観てみることにした。

というわけで気軽な感じで観たのだが、これがあまりにも良い作品であったために、今回は数回の記事にわたってこのライブDVDの内容について解説していこうと思う。
とてもじゃないが1回の記事では書ききれないので、数回に分けてお送りするこの企画。
検索サイトからこの記事へと辿り着いた購入検討者のために、魂を込めて新生・黒夢の魅力をお送りするぜコノヤロー!

補足:ちなみに私は過去に発売された黒夢のライブDVDをすべて観ているわけではありません。それなりに観ているだけです。なので、過去のライブなどとの比較はあまり完全にはできませんがその点は何卒ご容赦ください。また、間違っている点などがあったらぜひ教えてください。

なぜかライブでシングル曲を丁寧に歌う

まず最初に驚くのは、1曲目がなんと「BEAMS」である。
往年のファンならば当然ご存じだろうが、黒夢のライブといえば最初の曲は「FAKE STAR」が暗黙の常識である。
おそらくこの会場にいた9割以上の方が1曲目は「FAKE STAR」だと予想していたに違いない。
しかも黒夢はライブではシングル曲は「少年」と「Like @ Angel」以外はまず歌わないということも、もはやファンの間では常識である。(「MARIA」は歌うかも。)
しかし、今回は1曲目に「BEAMS」という代表的なシングル曲を持ってきた意外性に誰もがビックリしたことだろう。

さらに黒夢のボーカル・清春はライブではその場でのノリを重要視しているため、曲の音程をあまり気にすることなく激しく歌うのが特徴である。
以上のような特徴から、シングル曲しか知らない人が黒夢のライブに来ちゃったりするとえらい目に遭う。………というのが今までの黒夢のライブであったのだが、今回はこの1曲目の選曲からしてどうも違うらしい。
事実、全編通して歌い方がいつになく非常に丁寧である。
激しい曲は別として、美しいメロディーを持つシングル曲などは丁寧な歌い方をしてくれたほうがその魅力が存分に発揮されて良いのではないかと思う。

しかし一体彼らにどのような心境の変化があったのだろうか。
長くなってしまったので次回に続く。
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